今日のテーマはこちら。
仕事を辞めたいのは甘えなのか?
結論です。
ただ、条件があります。
本人が「この退職は甘えではない」と思えているかどうかです。
周りの人は関係ありません。
あなたが仕事を辞めるとして、Aさんは「そんな大変なら辞めるべきだよ」というかもしれませんし、Bさんは「他の皆は頑張ってるだから、辞めるのは甘えだよ」というかもしれません。
親、兄弟、妻、夫、上司、先輩、色んな人が色んなことを言うでしょう。

仕事を辞めたいのは甘えかどうかの判断は価値観
でも大事なのは、あなたがどう思うか、なんです。
甘えか甘えかじゃないかの判断は価値観ですから、人によって違って当然です。
詳しくみていく前に僕のプロフィールです。
20代、新卒で入った会社を半年で退職。その後、6回転職し、最後の会社を解雇された時に独立。現在はコーチ。幸せになる働き方、職場でのコミュニケーションについても発信。
それではスタートです。
目次
そもそも「甘え」って何?
それはあなたの「甘え」でしょう?人見知りするのは「甘え」でしょう?
いろんな場面で、「甘え」って使われます。
では、そもそも「甘え」の意味って何でしょうか?
人の好意をあてにする気持ち。「考え方に甘えが残る」
goo辞書
これではピンときません。
これは僕の印象ですが、こう定義しておきましょう。
- 甘え
- 人への甘え、それは、人に依存すること。自分への甘え、それは、出来ることなのに逃避すること。
これが正しいとか悪いとかは抜きにして、この定義で話を進めます。
この記事の本題「仕事を辞めたいのは甘えなのか?」で言うと、こうなります。
としてみましょう。
では続けます。
仕事を辞めたいのは甘えとは言えない
今が、学生でも、新卒社会人の20代でも、30代でも40代でも50代でも60代でもです。
仕事を辞めたいと思っても、決して、それを「甘え」とは、僕は思わないです。
ただ、最初に書いた通り、本人が「この退職は甘えではない」と思えているかどうか次第です。
僕が20代の時に仕事を辞めたのは甘え?甘えじゃない?
僕は6回転職していますが、その中には、甘え(逃げ)で辞めた会社もありましたし、甘えではなく辞めた会社もありました。
新卒で入った会社を辞めたのは「甘え」でした。逃げたんです。
人間関係は確かに辛かったです。仕事も思っていたものと違いました。
それでも、まだ半年しか経っていませんでしたので、もう少し長く働けば、状況も変わったと思います。
もっと相談できる人もいたかもしれません。
今思うと、ハードな職場でしたが、その後に入った会社に比べると、労働時間もまだ少ないほうでしたし(休日出勤は当たり前にありましたが)、人間関係で苦痛もありましたが、常にというほどではありませんでした。
頑張りがきかなかったんです。
その後転職して入った会社を辞めたのは「甘え」ではなかったです。
とんでもないブラック企業で、精神的な苦痛と、肉体的な危険もありました。そのまま勤めていると、間違いなく色々危険だっと思います。
終電は当たり前で、会社に泊まることも何度もありました。
その他の仕事でも、甘えだったり甘えじゃなかったりする辞め方をしてきました。
僕の例をみても、その程度で辞めるのは甘い、逃げだ、という人もいるでしょう。逆の意見もあると思います。
結局は、自分がどう思っているかが大事なんです。
仕事を辞めたいのは「甘え」かどうかは本人次第な理由は?
仕事を辞めることを「甘え」ととるかどうかは本人次第です。
例えばです。
仕事を辞める理由には、こういうものが多いのではないでしょうか。
- やりたい仕事ではない、仕事にやりがいを感じない
- 給料に不満、給料が下がった
- 人間関係が辛い、合わない上司や先輩がいる
- 会社の方向性、将来性に不安がある
- 労働時間が長い、不規則
- 希望の勤務地ではない、転勤させられた
- 自分、家族の体調不良、介護
- 頑張っても頑張っても評価されない
- 他にやりたい仕事が見つかった
- 社長のワンマンについていけない
よくある退職理由ランキングで上位なのが、こういう理由です。
この10個の理由。それぞれどうでしょうか?
「甘え」ですか?
「甘えじゃない」ですか?
きっと、意見が分かれると思います。
結局は、甘えかどうかは本人が決めればいいんです。
「この辞め方は甘えです、この辞め方は甘えではありません」という定義がないわけですから、決めれるのは自分だけです。
周りの誰かから「甘えだよ」と言われると怖いから辞める勇気で出ない、踏ん切りがつかないのであれば、その考えは変えたほうがいいでしょうね。
仕事を辞めたい!でも甘えかも、と思うと辞めれない
もし、「今の仕事辞めたい、けど、それを甘えだと思われるのも嫌」と思っているなら、こう考えてみるのはどうでしょうか。
- 甘えかどうかを決めるのは自分
- 自分が納得のいく理由があるかどうかが大事
これは一つの可能性です。
もしかしたら、「仕事を辞めるのは甘えと思われるかもしれない」と思う根本的な理由は、自分を納得させることが出来ていないからかもしれません。
例えば、このケースどうでしょうか。
- 転職の面接を受けた
- 事務の仕事と聞いていた(面接でも確認した)
- ところが、実際に入ると営業の仕事もかけもちに
- 人と接するのが極端に苦手なので、この仕事は無理
- 上司にも相談したけど、事務と営業かけもちが基本だからと言われた
- 仕事を辞めたい
もちろん、面接の時にもっと確認しておけば良かったかもしれません。
それはこれからの課題にするとして、この会社を退職する理由としては十分だと思います。
漠然と辞めたいとか、ストレスだからとか、向いてない仕事だからといったことではなく、最優先の条件さえ満たしてもらえないなら、それは「甘え」ではないと、僕なら思います。
もちろん、人によっては、「そんな会社いくらでもある」ということで、「甘え」だと言う人もいるでしょう。
それはそれでいいんです。何度も言いますが、これは価値観ですから。
でも、本人が、「絶対条件をクリアできない職場では働けない」という理由があるなら、甘えでもなんでもないと思います。
「仕事を辞めたい!でも甘えかも」
と思うと辞めれないこともあるのではないでしょうか。
そんな時は、自分と向き合ってみてはどうでしょうか。
今の仕事を辞めたいのは甘えじゃない!と思えるために出来ること
ではもし「今の仕事を辞めたい!」と思った時に、どういう行動を取ればいいか。
まずは、今の現状を書き出してみて下さい。
これは僕の経験ですが、「会社を辞めたい」って思ったけど、よくよく考えてみると、その会社にも良いところがあるな、と気付いたこともありました。
そして、そこからまたしばらく働けたということもありました。
例えば、仕事を辞めたい理由が「給料に不満、給料が下がった」だとしましょう。
- その給料は同じ業種の同じ年齢の人と比べてどうなんだろうか?
- 給料面以外では、今の会社の良いところ、悪いところは何だろうか?
- これから給料がまた上がる可能性はあるんだろうか?
例えば、仕事を辞めたい理由が「他にやりたい仕事が見つかった」だとしましょう。
- 今の会社に勤めながら、やりたい仕事を副業で出来ないだろうか?
- やりたい仕事は本当に自分がやりたい仕事なのだろうか?
- 今の会社で、そのやりたい仕事をすることは出来ないだろうか?
辞めたいと思う理由について、考える、調べる、聞いてみる。ってのは大事だと思います。
考えて、調べて、話を聞いて、それでもやっぱり「仕事を辞めたい」という結論なら、自分自身も納得できるのではないでしょうか。
仕事について考え続ける大切さ
僕の今までの転職の場合、辞めたい理由が積もり積もって最後に辞めた、とういケースです。
何か一つの出来事が引き金となって、というより、
人間関係が辛いな、仕事にやりがいがないな、休みがないな。
では、最初に仕事を辞めたいと思った時点から、実際に仕事辞める決断をした日まで、僕は何か行動をおこしたか、というと、何もしていないんです。
これは企業側の課題でもあると思うんですが、会社を辞めたくなる理由は、だいたい絞られてきますよね。
先ほどの10個なんかは、どんなアンケートにも出てきます。
この中で、自分ではどうにもコントロール出来ない、手出しが出来ない部分もありますが、自分の力で、少しでも改善できるところがあるかもしれない、ということです。
それを、考え続けることは大切だなと感じます。
仕事の人間関係で辞めたいのを甘えだと言うのは危険
もし、あなた自身が、職場の人間関係が理由で仕事を辞めたいというのであれば、誰かに相談してみることをおすすめします。
そしてその時に「甘え」という言葉を使う人がいたら、その人にはもう相談しないほうがいいと思います。
甘えという言い方は、明らかに批判的な言葉です。
「甘え」を言い換えると「そんな理由で辞めるなんて自分勝手だ。他の人はそんな理由で辞めないよ。」と言っているようなものです。
甘えてると言われると、やっぱり良い気はしないと思いまし、辞めるのを躊躇することになるかもしれません。
もし、まだ辞めないほうがいい理由があるなら、「甘え」という言葉ではなく、ただその理由をきちんと説明してあげればいいだけです。
会社での出来事が原因で社会に出られなくなった人はたくさんいます。
もっと悲惨な状況になってしまった人もいます。
それでも仕事を辞めることを甘えと言ってしまうのは、とても危険だと思うんです。
人間関係での苦痛は人によって感じ方が違うはずです。とてもデリケートなことだと思います。
理想を言えば、会社を辞めたいと思う前に、何でも話せる人を見つけておくのがいいでしょうね。
友達でも恋人でも家族でもいいと思います。
人を苦しめるのも人ですし、人を助けてくれるのも人だなと感じます。
仕事辞めたい理由が「職場の人間関係」の場合はこちらも参考にしてみて下さい。
仕事辞めたいは甘え?まとめ
まとめです。
- 仕事を辞めたいと思うのは甘えではありません
- 自分で決めればいいと思います
- 誰かに「甘え」と思われるかもと考える必要はありません
キャリアコーチやキャリアコンサルタント、転職エージェントなど、仕事について相談できるサービスもたくさんあります。
僕は人間関係やコミュニケーションのコーチですので、今の現状や目標を設定する部分のお手伝いは出来ますが、やはり、就職や転職については、専門知識を持った方に相談するのがいいと思います。
僕は、独立してからですが、うつ状態になっていた時期があります。もしかしたら、予兆はあったかもしれませんが、自分では気づきませんでした。
長時間働く仕事で、その間中ずっとストレスを浴びていたら、精神的にも肉体的にも我慢するにも限界があります。
少しでも、仕事を辞めたいと思うなら、まずは動き始める時期なのではないでしょうか。
転職すると決めたらこちらのページも読んでみて下さい。
最後にもう少し年代別で考えてみましょう。
仕事を辞めたいと思うのは甘え?新卒の場合
新卒でも仕事を辞めたいと思う人は少なくないと思います。
僕の結論は、新卒であっても「甘え」なんて思いません。
1ヶ月もしないで辞めたいと思ったとしてもです。
社会人になると、学生時代と生活が大きく変わる人もいることでしょう。
僕が新卒で入った会社でも、4月入社の前に研修があったんですが、その研修期間中に辞めた人もいました。
ではその人は根性がないとか、頑張りがきかないとか、それは分かりません。
もしかしたら、研修に入ってから毎日辞めたいと思っていたのかもしれません。
新卒うつという言葉があるように、新卒でも休職したり退職したりということもあります。
確かに、終身雇用が当たり前だった頃と比較すると、転職することに抵抗がなくなっていっているということもありそうです。
ただ、新人がメンタルが弱すぎるのかというと、それは正直分かりません。
せっかく入った会社ですから、気持ちよく働けるに越したことはないですよね。
もし、新卒で入ったばかりの会社で、1ヶ月や3ヶ月といった短い期間で辞めたいと思うことがありましたら、このブログをまた読んでみて下さい。
辞めたいと思った時の4つの選択肢「我慢する、転職する、独立する、自分が変わる」を思い出して下さい。
こちらのトップページから順番に記事を読んでいただけると、ヒントがあると思います。
以上です。
コミュニケーションコーチ、未知賢人でした。