20代男性会社員の方からです。
お悩み相談に回答します。
執筆はコーチ未知賢人です。
目次
仕事を辞めたい、やる気が出ない、何もしたくないってどんな状況?
やる気が出ない原因は人によって違うと思います。
単に疲れきっているのか、同じような毎日に飽きているのか、将来の目標も生きがいも見つからないからなのか。
睡眠不足かもしれないし、栄養過不足が原因かもしれません。
これは分かりませんので、原因については置いておきます。
では、これを考えて見てください。
例えば、学生時代の部活で、毎日練習に明け暮れている頃はやる気が漲っていたとか、新入社員として会社に入った頃は毎日新しい仕事を覚えるのが楽しかったとか。
何でもいいので、ノートに書き出してみて下さい。
次の質問の答えもノートの続きに書いて下さい。
あなたが理想とするライフスタイルを考えて見てください。
会社に行って帰りにジムに行くとか、帰って自分で料理を作るとか、休みの日はアウトドアスポーツをするとか、何でもいいので、あなたにとって、「毎日やる気があって楽しんでる人の生活」を想像して書いてみて下さい。
いかがでしょうか。
なぜこうやってノートに書いていただくかというと、頭の中を整理するためです。
平日に仕事をして、休みの日はほとんど寝てる。私が知る限りでも、そういう人は少なくありません。
同じような生活をしていても「これでいいや」と思っている人と「このままではだめ」と思っている人がいます。
あなたはきっと「このままではだめ」と思っているタイプの方なんだと思います。
このままではだめ、ということは、何かを変えないといけないわけです。
ところがどうしていいか分からないからお悩みなんだと思います。
では「やる気が出ない」という言葉を違う言葉に置き換えていきましょう。
- 何か新しいことを始めたいけど見つけれない
- 楽しい予定もないしワクワクすることもない
- マンネリした日常を変えたい
- 誰か(知り合いや有名人)のように毎日を楽しみたい
こういった気持ちはありますか?
「やる気が出ない」という言葉はとても曖昧です。
この言葉だけでは、その人の気持ちが分かりません。
次はあなたの言葉で「やる気が出ない」とは「○○な状況です」と書き出して見ましょう。
書き出したら次です。
やる気が出ない 何もしたくない時の対処法
ここからは対処法です。
一言で言えば「変化」です。
体も動かし、頭も動かす。
これが対処法です。
私がよくお伝えする言葉があります。それは「自分の頭の中だけを頼りに悩みを解決しようとしてはいけない」ということです。
今回のご相談の場合は「やる気が出ない」というお悩みですが、それを「どうすれば、やる気が出ない状況から抜け出せるだろう?」と頭の中で考えても、解決することは難しいということです。
むしろ、頭の中だけを頼りにしていると、「やる気が出ない。どうしよう。なぜやる気が出ないんだろう?」と原因追究に走ってしまうこともあります。
やる気が出ない原因を特定するのは難しいです。
もし、何かきっかけがあったのなら別ですが、そうではない場合、仕事でも勉強でもそうですが、「なぜこうなった?」を頭で考え出すと、ネガティブに引っ張られてしまいがちです。
仕事でいったら、ただの飽きかもしれません。
では、「体と頭を動かす」とは何をすればいいか?
- 「今までにやる気が出てる状態ってありましたか?」
- 「やる気があって毎日楽しそうな人ってどんな生活を送っていそうですか?」
- 「やる気が出ない」とは「○○な状況です」
この3つをノートの書いてもらいました。
それを元に、今の自分は何を求めているのか考えて、ノートに書いてみましょう。
もし、「休みの日に寝てる自分が嫌」ということが頭に浮かんだら、では「休みの日に何をするか?」を決めればいいと思います。
もし、「寝る直前までダラダラと動画を見ている自分が嫌」ということが浮かんだら、では「その時間に何をするか?」を決めればいいと思います。
もし「ずっと在宅勤務で、仕事のやる気がでない」ということでしたら、次の休みの日の楽しみを見つけるのもいいと思います。
「体と頭を動かす」ことは、肉体で言うと止まらないということですから、何かしている状態を作るということです。
ストレッチでもヨガでも筋トレでも構いません。
動く習慣をつけましょう。
休みの日に寝ること、ダラダラ動画を見続けることに罪悪感があるなら、その時間をやめようとするというより、その時間に何をするか?を決めていく、置き換えていく感じです。
頭を動かすということは、頭の中の情報、知識、知恵、常識などを入れ替えるわけです。
本を読んだり、誰かと話をするのがおすすめです。
ネットニュースはおすすめしません。
特におすすめは、ほんの少しでも興味があることを毎日調べてみることです。
それを繰り返していくと、小さな興味が次第に大きな興味に変わることがあります。
その連想ゲームを一人で続けるんです。
「体と頭を動かす」
ぜひ、やってみて下さい。
やる気が出ないという言葉は使わない
人が変わるために必要なこと。
「口癖と行動を変える、そして繰り返す」
これが僕の考えのベースにあるものです。
「やる気が出ない」という言葉は使わずに、「何がしたい?」を求めて、頭の中を動かし続けてみて下さい。
きっと、何かが見つかると思います。
回答は以上です。
以下、僕の考えを少しお話します。
やる気が出ないし何もしたくないし仕事をしたくない日々(私の経験談)
僕は15年ほど前に独立して自宅の一室で仕事をしているのですが、途中の何年間かはうつ状態が続いていました。
仕事のやる気がでない、何のために働いているの分からない。
そんなことばかりを考えていました。
僕の場合は、人と接することが全くなかったのが、良い面でもあり悪い面でもあったんだと思います。
先ほど「体も頭も動かす」ということを言いましたが、その頃の僕は、まず体を動かすことはありませんでした。
運動不足というより、体をほぼ動かさない状況でした。
平日は朝から夜遅くまで家で仕事。家から出るといったら、子供の保育園の送り迎えくらい。
それではダメだと思ってジムに通っても1ヶ月もしないうちに辞めてしまいました。
知り合いに趣味の集いに誘われ参加したものの、その頃はまだまだ人見知りも激しかったのもあったりで、1年も経たずに辞めてしまいました。
日光を浴びてセロトニンを作らないといけないと何かで見ては、散歩しようとしたりもしましたが、それも続かず。
やる気が出る映画、やる気の出る音楽、やる気がでる名言を探しまくりましたが、どれも効果はなく。
結局は、僕の場合はボランティア活動に関わり始め、多くの人と関わっていくことで、うつのような状態は回復していきましたが、それも結果論です。
僕にとっては、人と話すことは、辛い部分もありましたが、きっと好きだったんだと思います。
人と話す中で、色んな経験談を聞かせてもらうことが本当に楽しい時間で、それは今でもそうで、僕がボランティアに参加する理由の一つでもあります。
妻が家事をやる気が出ないと言っている頃もありました。ご飯作りたくない、でも作らないといけないし。掃除しないといけないけど、出来てないし。そうやって自己嫌悪に陥っていることもありましたし、今でもあります。
子供が勉強をやる気が出ない。ゲームをしてしまう、動画を見てしまう。そうすると、自己嫌悪に陥る。受験の時は特にそういうことが多くありました。
僕は仕事のやる気が出ない。でも働かないといけない。けどめんどくさい。そのジレンマがありました。
そんな状況を過ごしてきて思うのは、少なからず誰でも、そういう時期はあるのかなということです。
きっと、本人は葛藤があるんだと思います。
- やる気が出ないけど、何かしなといけない
- やる気が出ないけど、考えても楽しいことなんてない
- 楽しいことを探してもどうせ何も見つからない
それは無力感かもしれません。
最近思うのは、何をしてる時が楽しいかな、ということです。
それは僕だけでなく、周りの人も含めてです。
僕の場合は、何もやる気がでないうつ状態の頃があり、そこから抜け出したのは人との会話でした。
僕は人が苦手で、自分ではコミュ障だと思っていましたし、極度のあがり症で人見知りだったのは間違いありません。
それでも、結果的に人と話すことが好きなんだと後になって気付いたんです。
それは、誰かに教えてもらったとかではなく、ボランティア活動の中で人と話す機会が無条件に増えて、その中で褒めてもらったら感謝されたりする中で、会話が楽しいと思うようになっていったので、もしかしたら、僕が変わっていったのかもしれません。
僕の知り合いで、毎晩、あるミュージシャンの動画を見ながらお酒を飲むのがとにかく楽しいという方がいます。
それがその人の楽しみであり、趣味でもあるわけです。
でもね、その人にとっての毎日の楽しみ方である、「動画を観ながらお酒を飲む」という方法は、ネットで調べても、おすすめはしている人を見たことがありません。
つまり、楽しみ方とか、何をしてると楽しいかというのは、人の数だけあるのではないかと思うんです。
どうやったらそれが見つかるかと言うと、やっぱり体と頭を動かすことが最善かなと思います。
最近、やりたい仕事が見つからない、好きな趣味が見つからないといった、「何がしたいか分からない、やりたいことが見つからない」というお悩みをいただくことがあります。
その場合も考え方は同じで、頭の中だけで考えないほうがいいと思います。
そういう時は、ひたすらインプットしまくるのもいいと思います。
僕はカウンセリングでもコーチングでも、ノートを使って書き出していただくワークをすることもありますが、それはあくまできっかけにすぎません。
ノートに書き出すことで、解決策、対処法が見つかることもありますが、大切なのは、口癖と行動です。
コロナ渦になってから、在宅ワークやテレワークが増えて、職場の人と話すことが減った人も多いと思います。
もし、やる気が出ない時は、参考にしていただけたらと思います。
最後にもう一言。
私の知り合いが、「頭の中に変化がない状態は沼のようだ」と言っていました。
すごく分かりやすいなと思うんです。
滞っている状態ですね。
川のように、上流から下流に流れるように、新しい情報を入れるのがインプット、そこから人に話したり経験したりするのがアウトプット。
この流れをとにかく絶やさないことが大事だよと言っていました。
最近はアウトプットが大事とよく言われます。
もちろんアウトプットは大事ですが、インプットも大事です。
今、やる気がでない(アウトプットできない)という場合は、ひたすらインプットしまくってみると、アウトプットする方法が見つかるかもしれませんよ。
やる気が出る時。
僕の場合は、前に進んでるという感覚があったときです。
ダイエットでも、1週間続けても、全く効果が出てなかったら、やる気がなくなってしまったりしないでしょうか。
どうやって、前に進んでる感覚を作るか。
それもノートがおすすめです。
結果だけを見ていると、どうしても停滞感を感じてしまいかねません。
日々の行動をノートに書いておくと、その積み重ねを目で見ることができますので、おすすめすです。
仕事辞めたい 何もしたくない やりたい仕事がない時は
仕事にやりがいを感じないから辞めたい、転職したいと思う時、ちょっと待って下さい。
今すでに、自分がやりたい仕事は見つかっていますか。
そこがポイントです。
仕事を辞めたいけど天職が見つからない!やりたい仕事の見つけ方で書きましたが、天職は見つけるものというより、後になって「今の仕事は天職だ」と気づくものだと思います。
やりたい仕事が見つかったとしても、実際その仕事天職と思えるかは、何年間がやってみないと分からないと思います。
ですので流れとしては、「やりたい仕事が見つかる⇒転職して働いてみる⇒数年経ってそれが天職だと気付く」ということだと思います。
やりがいを感じないから仕事を辞めるのは悪いこととは思いません。
もちろん、甘えとも思えません。
ですので、適職診断、自己分析などのツールを使うでも、カウンセリングやアドバイスを受けるでもいいので、自分と向き合うことをしてから転職することをおすすめします。
仕事辞めたい「転職したい!」と決めたらこちらのページをチェックしてみて下さい。
転職したいと思ったら、すぐに動き始めながら、新しい情報をインプットしていきましょう。
そうすることで、道が開けると思います
以上です。
仕事やる気でない辞めたい、モチベーション全くない時はこちらも参考にご覧ください。
コミュニケーションコーチ、未知賢人でした。